平成24年度「若泉敬記念基金」懸賞論文表彰式

2013.02.13

 2月13日、第2研究室棟会議室において、京都産業大学世界問題研究所主催により平成24年度「若泉敬記念基金」懸賞論文表彰式が行われた。

 「若泉敬記念基金」懸賞論文は、長年にわたって世界問題研究所所長を務めた故若泉敬教授の寄付をもとに設置された「若泉敬記念基金」の活動の一環として行われているもの。平成24年度は、「『今日の世界問題』に関するテーマを各自で設定し、副題をつけて論じる」というテーマについての論文で、2人が佳作に入賞した。

 表彰式で、世界問題研究所 東郷和彦所長は「今回の論文は、アジアの民族や文明を重視する切り口で執筆されており、近年の学生がどのような領域に関心があるのかを伺い知ることができた。今回出席している大塚君の論文は、中国の東アジア情勢での武力行使の問題を歴史的に紐解いた雄大な論文で、大変面白いものであった。また、もう一人の佳作である坪内君の論文はチェチェン問題などのコーカサスを切り口としてロシアについて論じたもので、こちらも大変面白いものであった。今回選外となったものも含め、詳細な調査やユニークな着眼点が魅力的であり、総じてどれもレベルの高いものに仕上がっていた。」と講評を述べた。

 佳作を受賞した大塚 慎太郎さん(法・4年次)は「このような賞を受賞でき、大変嬉しく思います。」と喜びを語った。

平成24年度「若泉敬記念基金」懸賞論文入賞者
【佳作】
坪内駿光さん(法・2年次)
「民族問題—カフカス地方、チェチェン、グルジアを例に—」 
大塚 慎太郎さん(法・4年次) 
「中国の拡大とその影響−シーレーンをめぐる対立のゆくえ—」
※一席・二席の該当者なし

※若泉 敬 記念基金
若泉敬(わかいずみ けい 1930-1996年)国際政治学者。東京大学法学部、ロンドン大学院卒業。1965年に本学教授として招聘され、1966年世界問題研究所 所員となり、1970年から1980年まで同研究所 所長を務める。1992年退職時には退職金の全額を同研究所の活動資金として寄付、同研究所では2001年にこれを「若泉敬記念基金」と命名。若者の教育に熱心だった若泉教授の精神を学生に還元するため、講演会開催、懸賞論文募集などの経費に運用している。
東郷和彦 世界問題研究所 所長(右)から表彰される大塚さん
表彰式後の記念撮影
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