総合生命科学部 第8回 バイオフォーラム2012

2013.01.11

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トピックス
 1月11日、本学15号館にて第8回 バイオフォーラム2012が行われた。

 今回は「植物のエピジェネティクス研究で乾いた地球を緑にできるか!?」をテーマに理化学研究所 植物科学研究センター 金 鍾明(キム ・ジョンミョン)さんが講演を行った。

 生物は環境の変化に対して様々な応答をするように進化しており、環境応答の様式は生物によってさまざまである。単細胞生物から高等動植物まで、ほとんどすべての生物は遺伝子の発現調節によって対応している。その機構はヒストン修飾やDNAメチル化を介したエピジェネティック調節機構が主なものであり、真核生物に共通にみられるものである。

 金 鍾明さんはエピジェネティックな遺伝子制御機構について概略の解説後、特にヒストン修飾調節機構について植物の環境応答との関連を紹介した。

 ヒストンアセチル化酵素HDA6は環境ストレスに対して多面的に機能し、突然変異体の解析から乾燥ストレスに対して強い効果を持っていることが明らかになった。その作用機構や関与する代謝経路の解析とともに実際に乾燥に耐性を持つ植物の作出について解説し、そのほかに地球の温暖化と乾燥地域の拡大に対する食糧生産の維持にエピジェネティック研究という基礎研究が関わる重要性についても紹介した。
講演する理化学研究所の金 鍾明(キム ・ジョンミョン)さん
幅広い可能性を持つ研究の解説に聞き入る参加者
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