平成22年度「若泉敬記念基金」懸賞論文表彰式

2011.02.22

 2月22日(火)、第2研究室棟会議室において、京都産業大学世界問題研究所主催の平成22年度「若泉敬記念基金」懸賞論文表彰式が行われた。

 「若泉敬記念基金」懸賞論文は、長年にわたって世界問題研究所所長を務めた故若泉敬教授の寄付をもとに設置された「若泉敬記念基金」の活動の一環として行われているもの。平成22年度は、「今日の国際問題に関するテーマを各自で設定し、副題をつけて論じる」と「若泉敬の『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』を読み、日本外交のあり方について論じる」の2つのテーマで論文を募集した。8篇の応募があり、4篇が二席と佳作に入賞した。

 表彰式では、世界問題研究所の東郷和彦所長から入賞者に「応募論文すべて、興味深いテーマできちんとした論述をしていた。入賞作は、大きなテーマを自分なりにまとめきったもの、しっかりとした調査に裏付けられきちんと整理されたもの、独自性のあるテーマを追求したものなど、多彩なものがあった。皆、これからもいっそう励まれることを期待したい」との講評があった。

平成22年度「若泉敬記念基金」懸賞論文入賞者
【二席】
笹村恵梨さん(外国語・4年次)
「<東アジアにおける多国間安全保障>〜各国は結束できるのか?〜」 
吉澤史彰さん(法・3年次)
「今日の国際問題〜東アジア地域における台湾の政治的・経済的スタンスと今後の役割〜」
【佳作】
桐谷尚吾さん(外国語・4年次)
「今日の国際問題〜タリバーンの女性政策〜」
東嶋良太さん(法・3年次)
「聖書の一説が象徴している、今日の国際情勢の在り方について—歴史学における実証主義的方法の限界性と神学的神話術的方法の可能性を論じる—」
※一席の該当者なし

※若泉 敬 記念基金
若泉敬(わかいずみ けい 1930-1996年)国際政治学者。東京大学法学部、ロンドン大学院卒業。1965年に本学教授として招聘され、1966年世界問題研究所 所員となり、1970年から1980年まで同研究所 所長を務める。1992年退職時には退職金の全額を同研究所の活動資金として寄付、同研究所では2001年にこれを「若泉敬記念基金」と命名。若者の教育に熱心だった若泉教授の精神を学生に還元するため、講演会開催、懸賞論文募集などの経費に運用している。
4人が二席・佳作に入賞、表彰された
表彰式後の記念撮影
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