第1回天文台講座「宇宙の秩序と階層構造」
2010.06.26
第1回天文台講座が6月26日(土)、神山天文台サギタリウスホールで開催され、中道 晶香 神山天文台専門員が「宇宙の秩序と階層構造」と題して講演した。
神山天文台では、教育・研究スタッフの専門分野の話題を中心に、天文台で行われている天文学の研究や観測技術の研究・開発について紹介し、地域の方々が天文台の研究者と気軽に交流できる場を目指して天文台講座を年4回開催している。
第1回目となる今回は、中道専門員が天体の群れ具合や天体の運動を司る宇宙の秩序に関する研究成果を紹介した。
まず最初に身近な階層構造の例として、人間を形作っている小さな素粒子、原子核、原子、分子、DNA、細胞の大きさをスクリーンに映して紹介し、参加者に大きさ(スケール)の異なる構造が入れ子構造になっている「階層構造」のイメージを掴んでもらい、次に、宇宙の階層構造として、地球、太陽、太陽系、球状星団、銀河、銀河団、宇宙の大規模構造が入れ子になっている様子を、それぞれの天体写真を交えて紹介した。
後半は、どんな大きさの天体も従う普遍的な法則を探るため、天体が持つ性質について考えを進め、天体の運動の勢い(角運動量)と重さの関係を説明した。最後に、宇宙が誕生して間もない時期に、宇宙に多く存在する『見えない物質』(暗黒物質:ダークマター)が乱れた流れ(乱流状態)になっていると考えるアイデアと研究結果について解説した。
講座終了後、参加者から熱心な質問が相次ぎ、約30分間の質疑応答が行われた。
神山天文台では、教育・研究スタッフの専門分野の話題を中心に、天文台で行われている天文学の研究や観測技術の研究・開発について紹介し、地域の方々が天文台の研究者と気軽に交流できる場を目指して天文台講座を年4回開催している。
第1回目となる今回は、中道専門員が天体の群れ具合や天体の運動を司る宇宙の秩序に関する研究成果を紹介した。
まず最初に身近な階層構造の例として、人間を形作っている小さな素粒子、原子核、原子、分子、DNA、細胞の大きさをスクリーンに映して紹介し、参加者に大きさ(スケール)の異なる構造が入れ子構造になっている「階層構造」のイメージを掴んでもらい、次に、宇宙の階層構造として、地球、太陽、太陽系、球状星団、銀河、銀河団、宇宙の大規模構造が入れ子になっている様子を、それぞれの天体写真を交えて紹介した。
後半は、どんな大きさの天体も従う普遍的な法則を探るため、天体が持つ性質について考えを進め、天体の運動の勢い(角運動量)と重さの関係を説明した。最後に、宇宙が誕生して間もない時期に、宇宙に多く存在する『見えない物質』(暗黒物質:ダークマター)が乱れた流れ(乱流状態)になっていると考えるアイデアと研究結果について解説した。
講座終了後、参加者から熱心な質問が相次ぎ、約30分間の質疑応答が行われた。