学生法律相談開催

2010.08.25

 8月25日、滋賀県野洲市で、本学法律相談部所属の学生による学生法律相談が開催された。

 2004年に始まり、今回で12回目を迎えたこの学生法律相談は、一般市民を対象に無料で行われているもので、同席する法学部・法務研究科教員の指導のもと、学生が相談を聴き、法律的なアドバイスを行っている。
(なお弁護士ではなく、学生による法律相談ということで、裁判で係争中の事件と刑事・行政・税務事件についての相談は受け付ない。)

 この法律相談では、学生たちは相談者との対話を通して、法律的に問題となることがどこにあるのかを探り、相談者の事情説明を検討し、問題に関係する法制度の特徴や相談者の現状、実現できる可能性、現実的な効力などを考慮しつつ、解決策として採りうる選択肢を考える。
 そして、相談者に可能な限り分かりやすい言葉を選び、考え出した解決策の説明を行う。学生たちは、普段の「勉強」とは全く毛色の異なった経験に戸惑いながらも、これまでの学習によって得た成果を活かし、真剣かつ誠実な態度で接していた。

 相談に当たった学生は「相談者から感謝の言葉を掛けられ、達成感を味わった。」「相談者が抱える全ての問題に対処できないといった法律の限界を噛み締めている」など感想をのべた。

 この活動は、「大学における学生の社会貢献の場」という側面を含んだものである。しかし、学生たちにとっては、「社会の中で育ててもらう」という実感を味わえる有意義な場であった。
別室で検討中の本学法律相談部所属の学生
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