宮崎哲弥客員教授による特別講演

2010.07.14

 7月14日、神山ホール大ホールにて宮崎 哲弥客員教授による特別講演が行われた。この講演は共通教育科目「大学の歴史と京都産業大学」の授業の一環で、宮崎教授の講義は今年で5回目となる。今回は「政治哲学」をテーマに学生と質疑応答する形で話を進めた。

 宮崎教授は政治哲学者のマイケル・サンデル ハーバード大学教授の講義を例に、「路面電車が暴走したとき、前面にいた作業員5人のところにそのまま突き進むか、ハンドルを切って作業員一人の命を犠牲にするか、あなたならどうする」と学生に問いかけ、人命の可算性を説いた。また最近のニュースや、戦争責任についても質問を投げかけ、学生の考えを求めた。宮崎教授は学生の答えに対してさらに言及し、問題を掘り下げて考えるよう導いた。時には鋭い切り返しも見られたが、学生は臆することなく自身の考えを述べ、活発な討論が行われた。
 宮崎教授は講義を通して、リベラリズム(自由主義)とコミュニタリアニズム(共同体主義)の政治思想を示し、学生それぞれの考えを深めさせるような講義となった。
政治哲学について説明する宮崎教授
学生に質問を投げかける宮崎教授
講演後の所 功法学部教授による挨拶
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