中村伊知哉 デジタルサイネージコンソーシアム理事長、三枝成彰 東京音楽大学教授が講義

2010.06.01

共通教育科目「複眼的思考・融合教育入門」でゲスト講師を招いての講義が行われ、5月25日はデジタルサイネージコンソーシアム理事長・慶應義塾大学 中村伊知哉 教授が、「デジタルパンク」をテーマに講義を行った。
 中村教授は、デジタルサイネージ(電子看板・電子掲示板等)という新たなメディア、デジタル化の現状(国際比較・法規制・技術・産業)、日本のユーザの持つ力のすごさなどについて、映像やデータを用いて説明。講義の最後には、「日本の誇る技術力と文化力を組み合わせて新たなデジタル社会を創り上げるのは、パワフルなユーザである君たち」と、受講生たちを勇気づけた。

 また、6月1日は作曲家である東京音楽大学 三枝成彰 教授が「音楽でみる日本人と西洋人の違い」をテーマに講義を行った。
 三枝氏はまず、西洋の音楽に関して、クラッシック音楽は特権階級の音楽として生まれたこと、「楽譜」の存在が音楽を伝えるうえで大きな意味をもったこと、宗教の影響が大きかったこと、さらには音楽理論について、CDやピアノの生演奏などを交えてわかりやすく解説した。そして、西洋の音楽がメッセージを重視し、「楽譜」をふまえ正確に演奏することが特徴であるのに対し、日本の音楽は「情緒的」で演奏ごとに違いがあるのもよいとする特徴があると、興味深い指摘を行った。そして氏は、このような文化の違いを理解したうえで音楽に親しむことが国際社会では重要であり、これから海外で活躍する若者には、音楽に限らず、様々な教養をぜひ身につけてほしいと語った。


著名人・有名人から学ぶ「複眼的思考・融合教育入門」を開講(片山さつき 千葉商科大学大学院教授の講義の様子)
大和ハウス工業株式会社取締役会長 樋口武男氏が講義
中越防災安全推進機構復興デザインセンター 稲垣文彦 理事が講義
日本の持つ底力について力説する中村教授
西洋音楽特有の「コード」をピアノで実演する三枝教授
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