前期 教養講座(日曜日開講講座)

2010.05.23

 5月16日・23日の2日間、川本 哲郎 法務研究科教授による全4回の生涯学習 教養講座「犯罪者処遇の重要問題」が開催された。

 1日目の第1講座では「交通犯罪者」をテーマに、近年大きく変わりつつある交通犯罪者の処遇について、交通事故の実例を紹介しながら解説があった。
 第2講座は「薬物犯罪者」をテーマに、日本と諸外国の薬物犯罪の現状や、社会復帰のための更正施設の紹介があった。受講生は、薬物乱用からくる犯罪が増加傾向にある現実と、犯罪に至るまでの原因について再認識した。

 2日目の第3講座では「精神障害のある犯罪者」と題し、裁判の実例を挙げ、精神障害のある犯罪者の処置と、その責任能力という難しい問題についての講義があった。
 第4講座「少年、暴力団、外国人等」では、少年犯罪、組織犯罪、外国人犯罪の現状、予防と対策についての重要性が説明された。

 講義終了後、受講生からは「実際に刑務所や諸外国で見聞したことについてわかりやすい説明があった」、「書籍等を読んだだけでは得られないような知識を得ることができた」等の感想があり講座は閉講した。
刑事法について説明する川本教授
犯罪者処遇の説明を熱心に聞き入る受講生
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