高大連携講座 「テントウムシの模様と地球温暖化」

2007.05.03

 京都府教育委員会より「学力向上フロンティア校」支援事業※1の指定を受けている京都府立桃山高校の取組みに、昨年に引き続き、本学の野村哲郎・工学部教授および研究室の学生が協力し、生物実習講座「テントウムシの模様と地球温暖化」を実施した。

 5月3日、府立桃山高校の生徒20名は、「遺伝」についての講義を受けた後、学生とともに4グループに分かれ、キャンパス内でナミテントウ(テントウムシ)の採集を行った。
 採集したナミテントウの斑紋を、昨年同時期に同講座で桃山高生が採集したデータや約50年前のデータと比較したところ、仮説どおり、暖地適応の二紋型のナミテントウが増え、寒地適応の紅型のナミテントウが減っていることが分かった。また、採集したナミテントウの中には、ひじょうに珍しい斑紋の個体も見られ、参加した高校生は感嘆の声をあげていた。
 高校生にとってはレベルの高い講座となったが、学生による丁寧なサポートや実験施設の見学などを行ったことにより、自然科学に対する興味を深めることができた。

※1 府立高校が独自に設定する生徒の学習意欲・学力向上への取組みに対して京都府教育委員会が支援する事業。
  
遺伝についての事前講義
キャンパス内でナミテントウを採集
グループに分かれて斑紋の調査
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