Letters

いつかできるから今日できる。 英勉

PROFILE

映画監督 英 勉さん [1991年 外国語学部 卒]
高校時代から自主映画の制作を始め、大学時代には映画研究部に所属し数々の映像作品を制作。卒業後はテレビやCM制作などを行う東北新社に入社。以降、CMを中心に映像の制作に携わり、アサヒスーパードライ、NTT docomoなどのCMを手がける。2008年の「ハンサム★スーツ」で映画監督デビュー。最新作は2018年9月公開の「3D彼女 リアルガール」。

3D彼女 リアルガール 9月14日(金)全国ロードショー

「撮りたい」気持ちが強すぎて、映画尽くしだった大学時代。

映画に興味を持ったのは高校生のときで、その当時から自分で映画を撮っていました。「映画を撮りたい!」という気持ちが強く、京都産業大学入学後は迷わず映画研究部に入部。女子学生をスカウトしてトレンディドラマを制作したこともありますし、英語の授業のレポート課題を3分のショートフィルムに仕上げ、みんなの前で上映したこともありました。大学には毎日ちゃんと通い、まじめに勉強をしていたのですが、学業以外の時間はほとんど映画に費やしていたと思います。撮影だけでなく京都市内の小さな映画館でアルバイトをしていたので、本当に映画尽くしの大学時代を過ごしました。

卒業後は映像制作に携わりたいと考えていたのですが、当時は映画監督になれる就職先がなかったので、当時最先端の映像を制作していた広告業界へ。今の会社ではCM制作のマネジメントを担当した後に異動の希望を出し、念願だったCMディレクターになりました。

プロが集まって知恵を出し合う。
だから、映画は良いものになる。

ディレクター時代はとにかく依頼があればどのジャンル・業界の仕事でも引き受けていました。年間30本以上のCM制作を担当し、アサヒスーパードライや𠮷野家など、話題を呼ぶCMを作ることもできました。転機は約10年ほど経った頃。実績が認められ、映画のプロデューサーに「長編映画を撮ってみないか?」と声を掛けられたのです。学生時代の私ならただただ大喜びしたでしょうが、この時は依頼者の期待に応えたいという気持ちの方が強かったですね。そうして映画監督としてのキャリアが始まり、その後はマンガが原作の作品を中心にいくつも撮影。今年の9月には最新作の「3D彼女リアルガール」が公開になります。

この作品はラブコメディなのですが、仲間同士の友情をしっかりと描写した点に注目してほしいですね。初めて原作を読んだときに「自分もこんな仲間がほしかったな」と思ったので、プロデューサーや脚本家とストーリーを作る時もそこを意識しましたし、役者さんたちに出演依頼する時も「出演者同士で仲良くしてね!」とお願いをして撮影に臨みました。映画は監督一人では作れないので、私は大勢のスタッフと協力し、意見を出し合い、議論してより良い作品を撮り、多くの方に観ていただきたいと考えています。たくさんのプロが集まって作り上げた自信作なので、皆さんにもぜひ観てほしいですね。今後はこれまでの豊富な経験を強みにさまざまな映像制作に挑戦したいと思っているので、次の作品を楽しみに待っていてもらえれば嬉しいです。

英さんからひとこと!

学生時代に
やっておくべき!

めいっぱいやるのは今!

いろいろな価値観の
人と語り合おう。

卒業後は“社会性”が非常に重要!学生のうちに年齢も性別も国籍もバラバラな人々と話し、どんな人とも気さくに話せるようになっておいてください。

好きなことだけに
力を注ぐべき!

早くやりたいことを見つけて没頭しよう!社会に出ると、やりたいことがすぐできるとは限りません。試行錯誤を経験し、じっくり自分探しができるのは今だけです!

大学時代は自分探しをするチャンス!

vol.80 サギタリウス 2018年7月13日発行

サギタリウスに載りたい人募集!京都産業大学 広報部までお問い合わせください。E-mail:ksu-sag@star.kyoto-su.ac.jp TEL:075-705-1411

PAGE TOP