2020.07.28

特集

全国屈指の就職支援!今こそ「進路・就職支援センター」を活用しよう!

進路・就職支援センター課長の松本光眞さんが「就活支援のプロフェッショナル」が集う同センターを案内。松本さんに取材した際もどんな質問にも誠実に答えてくださる姿勢が印象的でした。

新型コロナウイルスの影響により、オンライン上での合同企業説明会やWEB面接など、従来とはガラッと変わった企業の採用活動。そのため、どうしていいか分からない人や今後の就職活動に不安がある人もいるのでは……?
しかし、京都産業大学の学生は心配する必要はありません!京都産業大学には、全国屈指といわれる充実した支援体制で高い就職実績を誇る「進路・就職支援センター」があるんです。今回は、新型コロナウイルス の影響による就職活動の今後の展望や、本学独自の支援と、その効果的な活用方法について、進路・就職支援センター課長の松本光眞(まつもと・みつまさ)さんにお話を聞きました。どの学年にとっても有意義な情報がたくさん詰まっていますよ。
※この記事の取材は、7月上旬にオンラインで行いました。

今年度の就職活動の現状、そして将来の展望は?

Q. 新型コロナウイルスの影響で、企業の採用活動は、例年と比べてどんなところが変わりましたか?
また、就活生にはどんな影響がありましたか?

A. ここ5年くらいは(3年次生の)3月に企業の広報活動(合同企業説明会、エントリー等)がスタートし、6月になると大手企業を中心に内定(正確には内々定)が出だすという採用の流れでした。しかし、今年は新型コロナウイルスが流行したため、企業の採用活動スケジュールが遅れています。
昨年までは6月下旬~7月上旬にかけて多くの学生が内定を得ていましたが、今年のピークは1か月ほど遅れ、その後も企業の採用活動は続くことから“長期戦”になるとの見方が主流になっています。また、対面での活動が制限される中、今まで以上にWEBが活用されるようになりました。
WEB化による就活生への影響としては、やはり対面で話すからこそ分かる「企業や社員の雰囲気」を知る機会の減少や、昨年までであれば合同企業説明会等に参加した際に目当ての企業以外にも目が向く「偶発的な出会い」がありましたが、そうした機会が失われてしまったことが大きいと思います。さらに、就職活動中の友達の動きを感じたり、気軽に情報交換したりしていた環境がなくなったことから、同じ立場の友達から得られるリアルな情報や、友達から刺激を受けたりする機会も減ってしまいました。たとえば、今まではリクルートスーツを着て学内を歩いている友達を見かければ「あなたも就職活動中?」などと話しかけるチャンスがあったわけですが、今年はそれがないわけです。
このようにWEB上からだけでは分からない、人から得られる情報が入ってこない不安感は就活生にとって例年よりも大きくなっているように感じています。

対面の形で行われていた、去年までの学内合同企業説明会の様子

Q. 就職活動にオンラインが取り入れられるようになり、会うこともなくオンラインだけで内定するといったようなこともありましたか?

A. 「オンラインだけで内定まで得た」というケースを耳にしたことはありますが、多くはないと思います。「最終面接まですべてWEB」という企業は、そもそもWEBでの採用環境が整っていた企業で、かつ3月の解禁以前にインターンシップ等で接点(接触機会)をもっていた企業という感触を持っています。よって、その他多くの企業はどこかの段階で学生と接点を持とうとされているように感じています。
具体的には、「なるべく学生さんの表情や体温を感じて判断したいから、最終面接だけでも実際に会うようにしています」という企業が多く、このことは就活サイト運営会社等による「企業アンケート」の回答からも見てとれます。

Q. これからの企業の採用活動は、どのようになっていくと思いますか?先行きが見通しにくい時代ですが、現段階での松本さんの考えをお伺いしたいです。

A. なかなか難しい質問ではあるのですが、「採用手法」の変化と「採用環境」の変化という2つの観点からみることができるかと思います。
まず、「採用手法」ですが、WEBと対面のハイブリッド型(いいとこ取り)になると思いますね。WEBは移動コストがかからず時間も有効活用できるうえ、企業側から見ても「効率よく、多くの学生に情報発信できる」というメリットがあるので、早い段階の多人数への説明等はWEBを活用し、段階が進むにつれて対面を組み込んでいく、というような流れが一つの形になるように思います。ただ、企業側の採用に対する理念・考え方も本当に多様ですので、以前と同じようにすべて対面型に戻す企業も出てくるとは思いますね。
次に「採用環境」ですが、悪くはなると思います。どうしても就職はその時々の景気に左右されます。新型コロナウイルスの影響は多方面にわたっており、収束時期も見えないことから、昨年までの「超売り手市場」(学生に有利な状況)と言われた状況にすぐに戻るとは考え難いですね。ただ、過度に心配しすぎるのも良くないと思います。背景として、人手不足という状況は大きくは変わっていませんし(AI化・ロボット化など省力化は進むでしょうが)、そもそも超売り手市場と言われていた昨年でも業種や規模によって、求人倍率は低いところで0.5倍くらいから高いところで6~8倍までと大きな開きがありました。今回のコロナ禍で、業種等によってその倍率は増減するでしょうが、求人全体としては相応の採用環境にはあると思います。とにかく、変化の激しい時代ですので、学生のみなさんには「日々の経済状況をはじめ、世界の動き・日本の動きなどを注視するため、新聞を読むなどアンテナを張っていただきたい」と思います。

進路・就職支援センターの手厚いサポートと強み

(左)進路・就職支援センターのスタッフによるWEB面談の様子。(右)就活KSUマガジン(3年次生向け)のチラシ。 進路・就職支援センターでは、今回のコロナ禍を受けて新たに「就活KSUマガジン」を発行している。この案内は、POSTの学生用キャビネットから09 就職関係→進路・就職支援センター→3年次・M1生(2022年3月卒業予定)の方へ→就活KSUマガジンの手順でアクセスして見ることもできる。

Q. 学生にぜひ利用してほしいサポートはありますか?

A. 京都産業大学と言えば「就職に強い」という印象をお持ちの方が多いかと思います。実際、スタッフや体制は質・量とも充実しています。特に、他大学よりも充実しているのは個別面談(現在はWEBでの面談、模擬面接等)ですかね。なので、面談のサポートはぜひ利用してほしいです。1回30分の面談を1日70~100枠ほど確保していますので、面談を利用してエントリーシートのチェックや模擬面接をしていただければと思います。簡単な質問であれば、電話やメールでも質問できるようにしていますので、気軽になんでも聞いてください。
また、今回のコロナ禍を受けて学内から発信する情報量も増え、就活情報を見つけにくくなっていたことから、急遽「就活KSUマガジン」という電子マガジンを発行(5月)し、ここに進路・就職支援センターが発信している情報を集約させました。特に3年次生のみなさんには、これからの就職活動に役立ててほしいですね。繰り返しになりますが、本学から発信している様々な情報を整理しているマガジンなので、知りたい情報を見つけるにはとても便利なツールだと思います。
なお、上記マガジンに載せ切れない“最新のタイムリー情報”は「京産ナビ」を中心に、POSTやメールで順次発信しています。見ないとモッタイナイ情報ばかりなので、ぜひチェックしてほしいです。

Q. 進路・就職支援センターでは、企業に関する情報を集めていたりはしますか?

A. 集めています。「学生さんに出来るだけ最新の役に立つ情報を提供しよう!」ということで、年間1千社を超える企業と接点を持ち、その際に集めた企業・採用情報や京都産業大学卒業生の情報等を中心に、その中から毎年500社ほどを絞り込んで「企業レポート」という冊子にまとめて発行しています。POSTの「キャビネット一覧」にPDF版もアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。業種順、本社所在地順、50音順など検索しやすい形にして掲載しています。

進路・就職支援センターの長年のノウハウとスタッフの情熱が詰まった企業レポートの冊子版。 企業レポートの内容は、POSTの学生用キャビネットから09 就職関係→進路・就職支援センター→企業レポートの手順で見ることができる。

Q. 「就職に強い京都産業大学」として知られています。具体的に強みは何ですか?

A. 具体的にとのご要望なので、数字で述べられる強みの話をさせていただきます。まずはスタッフの数が約60人(キャリア教育担当含む)と全国トップクラスです。ザックリとした数字で説明すると、京都産業大学の一学年の学生数を約3000人とすると、学生50人に一人のスタッフがいる計算になり、他大学と比べてもかなり充実していると思います。また、卒業生の進路把握率は100%で、これは学生数1万人を超える規模の大学では群を抜くものであり、大規模大学でありながら小規模大学のような“きめ細かい”サポート体制を示す数字となっています。
このほか、就職に関しては様々なランキングが出ていますが、我々が意識しているのは「学生の就職満足度」に関するものです。特に「卒業後も満足」してくれているかを気にしていますので、株式会社ヴォーカーズが公表した「入社後の満足度が高いランキング」で全国の私立大学8位、西日本で2位になっていたのは嬉しかったですね。

株式会社ヴォーカーズによる「本当に良い就職をしている大学ランキング」のデータをもとに、私立大学だけを抜き出してリスト化したランキング。京都産業大学の就職満足度は全国で上位に入る。
データ引用元:株式会社ヴォーカーズ(2019年オープンワーク株式会社に社名変更)の「入社後の満足度が高いランキング」(2018/10/23発表)。ヴォーカーズに投稿された新卒入社企業のクチコミのうち、卒業大学情報のある11747件を大学別に集計。クチコミが50件以上ある大学を対象にランキングを作成(集計期間2007年7月〜2018年10月)。

学年に応じた、進路・就職センターからのメッセージ

最後に、松本さんから各学年に向けて、メッセージをいただきました。

1・2年次生は「とにかく充実した学生生活を!」+「単位取得に注力!」

1・2年次生は、せっかく大学生になったので、まずは楽しく充実した大学生活を送っていただきたいですね。それが一番大事だと思います。その中で、自分の成長につながる貴重な経験を積んでいってください。
そうした経験を積むためのヒントを一つ紹介すると「居心地の悪いところに行ってみよう!」かなぁ。例えば、英語しかしゃべってはいけない「居酒屋ナイト」という会合に参加したことがあるのですが、最初は居心地悪いですよ(笑)。でも、そうした居心地の悪いところに身を置くことで、思いがけない経験を積むことができる・・・。そうした中から「自分は何をしているときが輝いていて、楽しいのか」「どんな仕事がしたいのか」といった自分の価値観や、「自分は社会にどのような貢献ができるのか」といった意識も芽生えてくると思います。そうすると、就職したい企業を見つける際にも役立ちますし、「大学生活で何をしてきましたか?」「あなたは何ができますか?」と面接で尋ねられても、具体的に答えられるようになると思います。自分はどんな人なのかを探るためにも、とにかく「行動あるのみ」でいろんな人に出会い、大学時代にしかできない経験をたくさん積んでください。

——ちなみに、学生としては単位が気になるところです。「学年ごとに何単位ぐらい取っておくといい」というアドバイスはありますか?

3年次生が終わった時点で100単位ぐらいあると、4年次生のときに動きやすいでしょうね。4年次生の春学期は就活の真っただ中にあり、単位をとる余裕がなくなってくるので、3年次までに単位を取っておくと楽。3年次が終わった時点ですべての単位を取っておくのが理想的ですので、そのくらいの気持ちで臨んでほしいと思います。というのも、残念ながら「内定をもらっているのに留年」というケースが結構ありますので、「できるだけ単位を取っておく」というのは、1・2年次生のうちにできる「就職活動の準備」の一つだと思います。

3年次生は「インターンシップへの参加 + 筆記試験対策をしておこう!」

これから本格的に就活を迎える3年次生は、授業をがんばりながらも、インターンシップに参加するなどして、視野を広げておくのが大事ですかね。そうそう、近年インターンシップへの参加を希望する学生が増えていることから参加できないケース(インターンシップへの参加選考に落ちるケース)も増えていますが、それで落ち込む必要はありません。インターンシップは採用試験ではありませんし、大手企業などでは採用されるよりインターンシップに参加する方が狭き門ということもよくあります。それでもインターンシップへの参加を薦めるのは、インターンシップに参加するための準備を通じて、「エントリーシートの書き方」や「自己分析」をはじめ、「企業や業界を調べる」など採用の本番に向けた疑似体験(経験)が積めるからです。インターンシップに参加しておくと気持ちに余裕も出てきますので、クラブやサークル活動など「3年次の夏に打ち込むもの」が思い浮かばない学生さんには、ぜひ参加してほしいですね。
あと、「筆記試験対策」にも取り組んでおいてほしいです。本学の学生は「就職活動が始まってからでいいや」と対策を後回しにする傾向が見られますが、就活が始まるとなかなか手が回りません。結局「時間がない」と漏らす学生をよく見かけます。せっかく行きたい企業が見つかったのに「筆記試験で落ちて面接にたどり着けない」のは悔しい限りだと思います。
本学の学生は、「明るく、元気・やる気があり、素直である」と評価されており、伝統的に「面接に強い」傾向にありますので、「筆記試験で落ちる」のは大変モッタイナイことだと思っています。よって、今のうちに苦手な分野に取り組んでおくのがオススメです。文系学部生なら特に非言語科目(数学=算数レベルです)、理系学部生なら言語科目(国語)の対策から始めるとよいでしょう。
※進路・就職支援センターでは、オススメの「筆記試験対策本」の紹介もしています。

——インターンシップは長期と短期どちらに参加しておいたほうがよいですか?

時間がとれるなら、長期(3~5日程度)のインターンシップに参加すると実際の働き方に近いことが体験(社員さんとの交流も含めて)できるので、“自分が働いている姿”をイメージしやすくなると思います。ただ短期であっても複数参加すれば、それらの業界や企業の比較・検討ができるので、まずは自分自身の興味や都合にあわせて積極的に参加していただければいいと思います。
なお、期間の長短もさることながら、注目してほしいのは参加する企業(業種)の選び方です。
B to B(Business to Business、企業間取引の業態)企業は学生にとって身近でないため、そうした企業を知るためにインターンシップに参加してもよいでしょう。そうした企業の中に沢山の優良企業(東証一部上場等)がありますので。

4年次生は「困ったら、すぐ進路・就職支援センターへ!」

困った場合はもちろんのこと、困っていなくても、現在就職活動を頑張っている4年次生のみなさんは、とにかく進路・就職支援センターをうまく活用してください!! 
現在、徐々に内定がもらえている人が増えてきていますが、特に今年は長期戦となっており、まだまだ多くの企業が採用活動を続けています。当センターは、就職を希望する学生さんに最後まで寄り添っていきます!
むすびに一言!今年は春学期がすべてオンライン授業になり、例年より課題が多く忙しいという声も耳にします。4年次生のみなさんは授業に加えて就職活動もしないといけないので、とても大変だと思いますが、まだまだこれからです。春学期期間中の就活がうまくいかなかった方、在宅慣れで思ったように動けていない方、内定はもらっているけど就活を続けている方など、さまざまだと思いますが、8月以降も4年次生支援に全力で取り組んでいきますので、一緒に頑張りましょう!


進路・就職支援センターにはこの記事に掲載した情報以外にも、まだまだたくさんの資料やサポートがあります。
取材した私は今2年次生で、今回初めて進路・就職支援センターの話を聞くことができて、とても参考になりました。今のうちに単位を取得しておくことが就活につながるとは!聞いておいてよかったです。
みなさんもぜひ進路・就職支援センターを利用してみてください!POSTや京産ナビのチェックも忘れずに!

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