京都産業大学文系3年次生2月のリアル(後編)就活に役立ったあのゼミ、あの授業。

3年次の村地美涼(左)、千石里絵(右)。

大学3年次になると、いよいよ始まる「就職活動」。部活やサークル活動、勉強とはまた違う、ある意味大学生活を締めくくる最大のイベントです。今回は「京都産業大学文系3年次2月のリアル(前編)シューカツで感じたこと」から続く後編。
方向性を決めたきっかけ、そして「シューカツに役立つ」京都産業大学の授業とは? 文系3年次生、学生広報スタッフの村地・千石がレポートします。
※この記事は2月中旬に取材したものです

ひらパーの広告で、広告というものの力を知った

千石

私は経営学部でソーシャルマネジメントを学んでいます。ソーシャルマネジメントって、利益だけではないプラスαを求めるからいいなと思いました。そのきっかけは通称ひらパーこと、ひらかたパークの広告なんです

村地

あの、ジャニーズ所属の岡田准一さんが出演している広告ですか?

千石

そうそう。私、大阪府枚方市出身なんです。高校生のときから、枚方にあるローカルメディアの「枚方つーしん」というポータルサイトを見ているほど、地元を愛してます。実はひらパーって、岡田准一さんが広告に出る前までは全然イケてない感じだったんですよ。でも、岡田准一さんがひらパー兄さん(現在は超ひらパー兄さん)としてメディアに登場するようになって、入場者数がV字回復して、一時は87万人にまで落ちた入場者数が、今や120万人を超えるようになったんです

村地

そんなに数字が伸びているんですね! 私も、岡田准一さんの広告でひらパーをしっかり認識するようになりました

千石

でしょう? そして、ただ黒字になるのもすごいんですが、枚方市民にとってひらパーの存在がポジティブなものに変わっていったんです。その、お金がもうかる部分だけじゃない、気持ちに変化をもたらす広告ってすごいな、と思って。今は広告というものに興味をもっています

村地

私は広告というよりは、興味があるのはメディアですね。広島出身で現代社会学部現代社会学科に所属しています。ジャニーズもバラエティも好きだったけど、なによりも好きなのは大阪のローカル番組。特に『怪傑!えみちゃんねる』は、なんておもしろいんだろう!と。だから関西に来たかったんです

千石

村地さんはテレビが好きだったんですね

村地

はい。雑誌も好きです。『るるぶ』の大阪版は何度も読みました。京都産業大学では心理学も学んだけど、やっぱり興味があるのはメディアだなと今は思っています。実はメディア方面に就職活動をする上で、すごく為になった授業があります

千石

へぇ、どんな授業ですか?

今のジェンダー問題が見えてくる東ゼミがおもしろい

村地

現代社会学部准教授の東(あずま)園子先生のゼミが、メディアというものを考える上で、すごく勉強になるんです。正確に言うと、東ゼミ自体は、学生が一人ずつ論文を書いて提出する形式なので、ゼミの時間は個別指導という感じです。 ただ、私が大好きなのは、ゼミが終わったあとの読書会。読書会では自発的に学生が集まって本を読み、そのあと話し合う。本を出発点に、いろんなメディアや情報発信にまつわる話ができる。学問的なおもしろさを感じながら、就職活動にもつながるのがおもしろいんです

千石

読書会には何人が参加しているんですか?

村地

学生4人、それに東先生です

千石

少人数制ですね

村地

だから話しやすいんです

東ゼミの読書会では、本を出発点に、現代の社会問題について話が広がる。それがおもしろい。

村地

読書会では、まずは指定された本を読んでいきます。お互いの感想を述べているうちに、東先生の絶妙なリードで話が脱線していくんです。たとえば「ジャニーズは女性が応援していたら許されるのに、男性が応援していると『気持ち悪い男』と扱われる目線が存在するのはなぜか?

千石

言われてみると、そういう感情って世間的にある気がします。なんでだろう?

村地

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』は、ジャンプに連載していた時は男性ファンが多かった。でもアニメが始まったら女性ファンが増えた。その現象を嫌がる男性ファンは多いのはなぜか?

千石

うわ、確かに。そういう男性心理ってありますね

村地

私、採用試験で「ジャニーズの話やジョジョの話はジェンダー論につながっていきます。他にも、LGBTQについて、セクシュアリティ、セクシュアルハラスメント。こういった、様々なテーマの多くは、メディアで報道されています。東先生の目線でナビゲートしてもらうと、メディアを通じて知ったことが「学問になるんだ!」とわかる。そして情報の見え方が変わってくるし、「私がメディア業界に就職したらどういうふうに報道しよう」と仕事への想像力が広がる。それがおもしろいんです

千石

現代社会学部現代社会学科、その名にふさわしいゼミですね。おもしろそう

時事がわかる、コーポレートコミュニケーション論

千石

私も、いくつもの授業がシューカツに役立っていると感じています。まずは、キャリアの授業でゲストスピーカーの社会人の方々を何人も招いてくださったのがよかった。ひとつだけの職種ではなく、いろんなキャリアの人の話を聞けるのがよかった

村地

私もそうですね。企業の広報担当の人が来てくださったときに、業界の裏事情についても触れてくれていたのが印象的でした。他のカリキュラムのなかでは会えなかった人に、大学のキャリアの授業で会えたのは嬉しいです。私は、会社説明よりも、その人の働き方についての話がおもしろかったな

千石

ソーシャルビジネスをしている経営者の方の話が、私は印象に残っています。他にも、すごく参考になる授業がありました

村地

なんの授業ですか?

千石

経営学部の伊吹勇亮先生のコーポレートコミュニケーション論です

伊吹先生の授業は、経営学部の人気授業のひとつ。時事問題を絡めるのが特徴だ。

千石

会社が社会とどうコミュニケーションをとっていくかを、事例とともに学びます。広告や広報の話も出てくるから、すごくおもしろい

村地

経営学部には、そんな授業があるんですね

千石

たとえば吉本興業の記者会見を題材に、どういう対応だったらベストだったのかを考える。あるいは、企業CMを題材に、この企業は何を伝えたいのかを考える

村地

時事問題が絡んでいますね

千石

そうなんです。ニュースを見る目も変わるし、自分が就職して広報を行う立場になったらどんな対応をしたらいいのか、イメージも浮かんできます。シューカツに役立つ授業です

大学に入ったばかりの頃は、就職活動なんて遠い未来の話かもしれません。目的がまだ見つけられなくても、何か役に立つかもしれないという好奇心が大切じゃないかと思います。私たちは就職活動を通して、感じたことや大学のバックアップ、そして受けて良かった授業を紹介しました。もし参考になれば嬉しいです。

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