広告ギャラリー 車両ポスター2015年12月

選手として。指導者として。
揺るぎない夢への情熱が、
世界と個をむすぶ。

【むすぶ人】京都産業大学 卒業生 山田幸代

日本初のプロラクロスプレーヤーとして世界で活躍する傍ら本学大学院にも在学し、本学創立50周年広報大使、京都国際観光大使としての顔も持つ。「世界と日本」「地域と大学」「卒業生と在学生」をむすぶ架け橋として、さまざまなつながりを産み出している。
自身の想いを行動に変え、その情熱が世代を超え共鳴することで新しい路を切り拓いていく山田さんの生き方は、まさに学祖荒木俊馬が歩んできた路とシンクロする。節目を迎えた今、京都産業大学はより一層結束を固め、京都から世界へ知を発信していく。

プロラクロス選手として

Q. プロラクロス選手として活動している中で、モットーや意識して行っていることはありますか?

プロになって8年、常に短期・中期・長期の目標を持ち、その目標達成に向けてどんな風に自分を作り、準備し、結果を出していくかを順序立てて行っています。一番大きな夢としては「ラクロスをメジャーなスポーツにする」こと。子供たちにラクロス選手になりたいと言ってもらえるようにしたいです。これはラクロスを始めた時からずっと変わらない目標。モットーの一つとしては、自分のコンディションに自分自身で責任を持つこと。常に最高の状態に持っていけるようにと毎日心掛けています。

Q.プロラクロス選手として周りの人に対しての接し方ではいかがですか?

ラクロスにはプロ規定というものがありません。1円でも10円でももらえばプロだと思っているので、選手としてラクロスをおもしろく見せなくてはいけないという意識は持っています。団体競技は自分のコンディションだけで勝敗は左右されませんが、自分がチームを引っ張っていける選手に、特に日本では周りに影響を与えられるような選手でいたいなと思ってプレーしています。

大学院生として

Q.現役選手として活躍しながら大学院生として学んでいこうと思ったきっかけは?

高校までバスケットボールをしていましたが、そのころは毎日が練習で、それ以外のところに目を向けたり、頭を使ったりする余裕がなかったんです。でも大学でラクロスを始めた時に、初めて2軸でやるということに意識が向いたんですね。遠征のためにアルバイトをしたり、勉強をしたり。ラクロスは日本に入ってきてまだ30年も経っていないので、コーチも練習するグラウンドも自分たちで探しに行かないといけないし、チームメイトすら自分たちで探しに行かないといけません。そのことが逆におもしろくて、プレーしていくために何が必要かを考えて、足りないものを空き時間に補おうとするようになりました。自分に素質や根性、体力があっても、知恵がなかったらそれを生かすことができない。スポーツで頭を使うことには慣れていても、社会で頭を使うことに慣れていない、だから学びたいと思い、大学院に行くことに決めました。

Q.大学院ではどのようなことを学んでいるのですか?

学部生の時に学んでいたマーケティングを引き続き学んでいます。私の研究テーマは「ラクロスをメジャーにする道程」。ラクロスを題材に、マイナーなものをどうやってメジャーにするかという論文を書いているところです。他のスポーツの事例などを参考に、ラクロスには何が足りないのか、どうマーケティングしていくのか、そういう研究ですね。誰に対してどういう角度からラクロスを紹介していけばいいのかは、とても大切になると思います。勉強していく中でメディアの打ち出し方や、メディアに後押しいただくことはとても効果的だと感じているので、今後その点をラクロス協会とも実践できればと思っています。どうやって魅力を伝えるのか、手法だけでなくターゲットやタイミングも重要ですね。

創立50周年広報大使 「むすびわざアンバサダー」として

Q.むすびわざアンバサダーとしてはどういった活動をされているのですか?

広報大使ということで、大学のイベントを通して京都産業大学と地域の人たちをむすぶ活動であったり、ラクロスの指導や大学スポーツの応援を通して先輩方と在学生をむすぶ活動であったり。みんなとコミュニケーションをとりながら創立50周年に向けてさまざまな方面に発信し、それぞれを繋いでいくという役割をしています。これは広報大使としての使命感というより、もともと好きだったからですが、卒業生を集めてアスリート会を開いたり、芸人さんを呼んでOB・OG会などを企画したりもします。私は情報を得るのが好きなので、いろいろなところに出かけてさまざまな人と話すのですが、自分が話をして仲良くなった、勉強させてもらったと思う人はまた次の人に繋げたい、私だけではなく他の人にも話を聞いてもらいたい、と思うんです。自分が得たことを次へ次へと発信することが、また次の発信を生んだり、新しい考えを生んだりすると思うので。自然にしていることですが、良い連鎖が起こるのは嬉しいですね。

Q.実際にアンバサダーの活動を通して、得た気づきや影響はありますか?

大学に関わる方々が結束していて、情熱を持っているなと感じました。大学のOB・OGの方々もとても大きなパワーを持っています。そういう情熱やパワーを今の在学生にも伝えて、もっと気づいてほしいと思います。また、地域の皆さんや京都の町にも興味を持つようになりました。京都の良さももっと発信していきたいですね。この仕事を通じて得た発信の方法や学びをいろんな場面で発揮していきたいと思います。

京都国際観光大使として

Q.京都国際観光大使に就任してからは、どのような活動をされているのですか?

海外に行った際に京都の良さ伝えるのはもちろん、外国人に京都を好きになってもらうための提案を企画書にまとめて京都市に提出したりもしています。京都と大学がコラボレーションして京都市全体が大学のキャンパスのようになったらいいなと考えています。例えば京都の街並みや伝統を受け継いでおられる老舗企業などから学ぶことを海外の方たちにも体験してもらう。英語を学びたい大学生と海外の人たちが一緒になってキャンパスをめぐり、その体験を発表し合って交流する、など地域を巻き込んだ学びが生まれるといいですね。どういう風に海外から人を呼んでくるか、どういう風に海外に京都の良さを発信するか、おもしろいイメージが湧くとすぐにメモしています。

創立50周年迎えて

Q.京都産業大学は次の100年に向けてスタートしていきますが、大学に期待することはありますか?

日本の中でもトップクラス、世界でも通用するような大学になってほしいです。京都産業大学の良さは一拠点の広いキャンパス。一つの場所に全学部があるので団結しやすいですし、パワーをみんなで発信していくのには適した環境だと思います。グローバルな視野も持ちながら、地域に密着することは忘れず、京都から発信されるパワーが日本のパワーになっていくような、そんな力のある大学になってほしいと思います。卒業生にとっても、大学は帰ってこられる場所であってほしいので、コミュニケーションをとれる道、ツールというのは作っておきたいと思っています。
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