令和元年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」 人間科学教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

今年度春学期の調査において、大きな変化は特に見られなかった。授業の満足度を示す「この講義で学びの面白さを感じた」、「総合的にみてこの講義に満足している」の2つの設問では、全科目総計でいずれも7割近い受講生が「強くそう思う」「そう思う」と回答しており、人間科学教育科目の一定の成果を示しているといえよう。
「この講義の学習を通じて、知識を得たりスキルを伸ばすなど、自らの成長を実感することができた」では、「強くそう思う」「そう思う」と答えた比率は、今年度は微増で6割に近づいているが、「どちらともいえない」が微減、「あまりそう思わない」「そう思わない」が微増となっている。
準備学習を30分未満しかしていない受講生は相変わらず約半数おり、授業にある程度満足しつつも、それが自主的な学習に結びついていない学生が依然として多数存在することが見てとれる。 「受講するにあたって、もっとも重視したもの」を問う設問でも、「講義内容」と回答した受講生は今年度も半数に届かない数値に留まっており、それに対し「開講曜日・時限」と答えた比率が3割強となっていることから、必ずしも意欲的に授業を選択しているわけではないことが分かる。
設問8「基本科目と展開科目の関連性を考えて履修した」では、「強くそう思う」「そう思う」と答えた比率は40%程度に留まっており、セット履修の縛りを外したことによる影響が定着したと見られる。「どちらともいえない」が3割強となっていることも特徴的である。
ゲスト講義科目については、その成果を問うべく独自の集計を始めたが、今年度も「この講義で学びの面白さを感じた」「この講義の学習を通じて、知識を得たりスキルを伸ばすなど、自らの成長を実感することができた」「総合的にみてこの講義に満足している」の3設問のいずれにおいても、人間科学教育科目全体の結果と比べて、受講生の満足度が高く、学習の成果を感じていることが分かる。受講するにあたって「講義内容」を重視した学生が、全体の結果と比べて30%程度高いことから、今年度も興味をもって選択した学生の多かったことが明らかとなった。
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