令和元年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 英語教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

昨年度は基礎レベルにおける新カリキュラムの評価を調査し、当初の目的であった、より基礎レベルの学生に合った授業内容を提供することはある程度達成されたことが分かった。そこで本年度は、その評価が継続するか、また基礎レベルに近い初級レベルの調査結果との比較も行うことで基礎レベルの傾向を多角的に検討した。
まず基礎レベルの日本人教員担当科目(TOEIC Bridgeの授業)およびネイティブ教員担当科目(コミュニケーションの授業)の両方において、自らの成長、英語への興味・理解、授業への満足度等の項目において概ね昨年度と同じ結果となった。また昨年度と同じく、2年次生の方が1年次生より全体的に評価が高かった。
初級レベルとの比較においては、日本人教員担当科目においては全体的に初級レベルの評価の方が高かった。一方でネイティブ教員担当科目においては、初級レベルの評価も高いが、全体的に基礎レベルの評価の方が高い結果となった。 以上のことを総合的に考えると、昨年度に引き続き基礎の学生は新カリキュラムをある程度前向きに評価していることが分かった。特に新カリキュラムにおける変更点の一つである「1年次生からネイティブ教員によるコミュニケーションの授業を実施しバランスの取れた英語力を育成する」ことを高く評価していることが分かった。

2.「ワークショップ」についての報告

必修英語カリキュラム独自の研修会を実施した。概要は以下の通りである。

①日本人TOEICクラス研修会(新年度に向けての研修会)
*同日に日本人基礎クラス担当者説明会も実施した。

日時 令和2年2月17日(月)13:00~17:00
場所 10号館(10203教室)
参加者 TOEICクラス担当の専任3名、実学英語講師17名、非常勤講師4名(計24名)
研修会概要 カリキュラム概要説明、授業実践の提案・実演(臼杵准教授による「音源を使わないリスニング指導、音源を使うリーディング指導」)、アカデミックハラスメントに関する講習会(人権センター主催)

②ネイティブ コミュニケーションクラス研修会(新年度に向けての研修会)
①と同日に本学において、コミュニケーションクラス担当者を対象としたカリキュラムの説明、授業運営に関する説明、教授方法や研究テーマのシェア・発表、アカデミックハラスメントに関する講習会(同上)等を実施した。

参加者 コミュニケーションクラス担当の専任3名、実学英語講師23名(計26名)

3. 総括

(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

学生のレベルに合わせたカリキュラムの提供を行っており一定の評価を得ていること、また担当者の意欲的な研修活動を通して質の高い授業運営を目指していること。

(2)1と2において確認された改善すべき点

引き続き学生にとってより効果的なカリキュラムを検討していく必要がある。

4.次年度に向けての取り組み

基礎レベルにおける新カリキュラムの評価を引き続き行いつつ、他のレベル(初級、中級、上級)の成果も注視していく。
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