平成30年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告」 キャリア形成支援教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

本学期は、キャリア教育センターが開講する産学協働教育科目のうち、「自己発見とキャリアデザイン」(受講生数:456名/開講クラス数:4)および「むすびわざコーオプセミナー1,3,5」(受講生数:セミナー1:16名、セミナー2:8名、セミナー3:9名/開講クラス数:各1)について、学習成果実感調査を実施した。
「自己発見とキャリアデザイン」は、今年度からスタートした新規科目(大学生活と進路選択、自己発見とキャリア・プラン、21世紀と企業の課題の3科目を統合)である。4名の教員による多クラス開講科目であるが、すべてのクラスにおいて満足度は高く、80%程度の学生が設問13の「総合的にみてこの授業に満足している」という設問に「とてもあてはまる」もしくは「あてはまる」と回答している。本科目は、「社会の一員として活動する際の、自分自身の個性の活かし方」「社会課題に関心を寄せることと大学での学びのかかわり」「産業界と自分達が学ぶ専門科目とのつながり」を理解し、それらを主体的な大学生活の推進と卒業後のキャリア・プランの明確化、自らの職業観を形成する力の習得につなげることを目的としている。本科目の内容に直接関連する設問11や設問12についても、全体で7割程度の学生が「とてもあてはまる」もしくは「あてはまる」と回答していた。自由記述においても、ゲストとの交流やグループワークなどの授業の手法や、自身のキャリアや将来について考える機会がもてたことを高く評価する声が多かった。以上の結果から、本科目は学生の満足度も高く、また、教育目標を概ね達成できていると評価できる。一方、グループワークの方法や出席確認の方法などについて改善を求める声もあるため、内容を精査し、秋学期以降の授業改善に活かしていく予定である。
「むすびわざコーオプセミナー1,3,5」は、むすびわざコーオププログラムに係る科目である。アンケートの結果をみると、すべてのクラスにおいて高い評価を得ている。自由記述においても、「本当に大切なことを学ぶことができる」や「成長率が圧倒的に違う」という意見が見られ、高い教育効果がある授業であると判断できる。現在、むすびわざコーオププログラムの後継プログラムについて検討をすすめており、本アンケートの結果なども考慮にいれて今後の設計を進めていきたい。
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