平成30年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 キャリア形成支援 教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

キャリア教育センターでは、今年度よりセンター開講する産学協働教育科目のすべてで学習成果実感調査を実施することとしており、本学期は、「O/OCF-PBL1」、「O/OCF-PBL2」、「O/OCF-PBL3」、「企業人と学生のハイブリッド」、「自己発見とキャリアデザイン」、「スタートアップ・インターンシップ」「理工系スタートアップ・キャリアデザイン」、「むすびわざコーオプセミナー2、4、6」、「インターンシップ1、2、3、4、5」「プレップ・インターンシップ」について、学習成果実感調査を実施した。
ほぼすべての科目について、学生の満足度は高く(設問13:平均4.42)、設問5から12までの評価も高いことから、授業のねらいは概ね達成できているのではないかと評価できた。授業のよい点についての自由記述(設問16)の内容は多岐にわたるが、学生たちがグループワークや企業等との関わりの中で刺激をうけて成長している様子が見て取れた。 一方、学生からは授業運営の方法や日報等の形式などについて、具体的かつ前向きな改善提案も多く寄せられた。多クラス開講科目が多いので、教員間でこれらの情報を共有しつつ、授業改善につなげる必要があるだろう。
今年度から新規に開講した「自己発見とキャリアデザイン」および「理工系スタートアップ・キャリアデザイン」の両科目についても満足度などは高く、成功裏に導入できたと評価できる。学習成果実感調査の結果を参考にしながら、より良い授業に改善していきたいと考えている。

2. 総括

(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

  • ほぼ全ての授業において学生の満足度が非常に高い。
  • アクティブラーニング型の教育手法がふんだんに取り入れられている。
  • 教員と学生の間で信頼関係が構築できている。
  • 多クラス開講科目においても、教員間の連携がとれている。
  • 学生が、学外の企業や企業人と関わる実体験から刺激を受けて自身の成長や変化を感じ取ることができている。

(2)1と2において確認された改善すべき点

  • グループワークなどにおいてフリーライダーが生じてしまうことがあり、一生懸命やっている学生が不満に思うことがある。
  • グループワークや発表、課題提出、レポート提出の機会が多いからか、その方法や頻度、レポートや課題の提出方法などの詳細について具体的な改善提案が多く寄せられている。教員間で情報を共有し、改善をする必要がある。

3. 次年度に向けての取り組み

今年度の調査で改めて確認できた課題については、担当教員間で情報を共有しつつ改善に努める。また、効果が出ていると判断できる点については、今後さらなる向上を目指す。次年度以降もすべての科目で学習成果実感調査を継続的に実施し、一部の科目で実施されている教育効果測定などの結果とも合わせて、授業改善に役立てていきたい。
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