平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」 人間科学教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

今年度春学期の調査において、授業の満足度を示す「この講義で学びの面白さを感じた」、「総合的にみてこの講義に満足している」の2つの設問では、いずれも6割以上の受講生が「強くそう思う」「そう思う」と回答しており、人間科学教育科目の一定の成果を示しているといえよう。
「この講義の学習を通じて、知識を得たりスキルを伸ばすなど、自らの成長を実感することができた」では、「強くそう思う」「そう思う」と答えた比率は、今年度は5割を超えており、昨年度と比べて若干の改善が見られる。
一方、準備学習を30分未満しかしていない受講生は相変わらず半分以上おり、授業にある程度満足しつつも、それが自主的な学習に結びついていない学生が依然として多数存在することが見てとれる。
「受講するにあたって、もっとも重視したもの」を問う設問でも、「講義内容」と回答した受講生は約半数に留まっており、それに対し「開講曜日・時限」と答えた比率が3割程度となっていることから、必ずしも意欲的に授業を選択しているわけではないことが分かる。 今回初めて設定した設問8「基本科目と展開科目の関連性を考えて履修した」では、「強くそう思う」「そう思う」と答えた比率は55%程度に留まっていて、体系的履修への意欲は必ずしも高くないことが窺われる。
ゲスト講義科目については、その成果を問うべく、独自の集計を今回から始めたが、「この講義で学びの面白さを感じた」「この講義の学習を通じて、知識を得たりスキルを伸ばすなど、自らの成長を実感することができた」「総合的にみてこの講義に満足している」の3設問のいずれにおいても、人間科学教育科目全体の結果と比べて、受講生の満足度が高く、学習の成果を感じていることが分かる。受講するにあたって「講義内容」を重視した学生が、全体の結果と比べて10%程度高いことから、興味をもって選択した学生の多かったことが明らかとなった。
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