「むすびわざDNAプロジェクト」「KSUフューチャーセンター」について

 むすびわざDNAプロジェクトとは、ここ神山の地に集うすべての学生、教職員が、学内において、また学外のすべてのステークホルダーとの間で今まで以上の強い関係=つながりをむすぶこと、それと同時に、この新たなつながり、結びつきによって、未来の社会に向けて新たな価値を「産み出す」すなわち「むすびわざ」を産み出す大学となること、こうした京都産業大学の真にあるべき大学像を実現することを目指した実践的なプロジェクトを意味します。

 このむすびわざDNAプロジェクトを始動させ、学内の専門知を集めて、新しいグランドデザインに結実化させるとともに、本学の改革を本格的に押し進めるためには、「共創」(co-creation)が必要です。この共創のためのプラットホームとして「KSUフューチャーセンター」という新たな試みを構想しました。 本学では、来るべき創立50周年を前にして、共創の実践的モデルとして、2012年4月から若手教職員によるワークセッションを実施してきました。 そこでは、「本学が果たすべき人づくり」をテーマに教員、職員の区別なく、また所属部署にとらわれることなく、自由な議論が繰り返されました。 そして、メンバーの50に及ぶアイデアをもとに、後ほど紹介いたします改革に向けたトライアルアクションが設定されました。

 この半年間のワークセッションの経験を踏まえて、それを発展させる形で構想されたのが「KSUフューチャーセンター」です。改革にあたっては、視野をグローバルに広げるとともに、視点を現在ではなく、未来におく必要があります。 現在の視点から、できない理由を考えるのは誤りです。未来視点に立って初めて、「本学のあるべき未来像を実現するために現在何ができるか」を発想することができます。すなわち未来視点からの「型やぶりな挑戦」に取り組むことができるのです。このことにフューチャーセンターの意味が込められています。

「むすびわざDNAプロジェクト」「KSUフューチャーセンター」について

 フューチャーセンターは大学内の、学部・部署を越えて、また教員・職員・在学生等の立場を越えてフラットな対話を可能にすることにより、アイデアと情報が集散するハブとしての機能を果たします。 ここに、本学のワンキャンパス一拠点の有利性が発揮されます。また当然ながら学外からの提言も積極的に取り入れるオープンな議論の場となります。 まさに「むすびわざ」を具現化するオープンイノベーションの舞台となるのです。 と同時に、このような舞台での活動に参加することを通じて、広い視野から未来に向けた解決策を導きだす人材が育つことを目指します。

 KSU フューチャーセンターは学内・学外を問わず、様々なリソースを結びつけ、独創を共創へ、専門知を集合知へと結集し、高めて行きます。 これからすみやかに、フューチャーセンター設置の準備に着手します。

 このようなフューチャーセンターの構想は、本学にとって未知の領域であり、開設と運営にあたっては試行錯誤を伴います。

 しかし、それこそが本学のDNAである、型やぶりな挑戦の1つであると考えます。

「むすびわざDNAプロジェクト」「KSUフューチャーセンター」について

■ トライアルアクション

学生とともに考える未来型授業開発プロジェクト

KSUフューチャーセンターを活用して、授業に関するアイデア・ニーズ・意見をくみ上げていきます。そして、その場で、学生とともに、教員・職員を中心に、企業・自治体・研究者・本学の附属中学・高校などの学外の方と協同して、京都産業大学オリジナルの、従来にない、未来型授業を開発していき、 本学の学びの価値を向上させていきたいと考えています。

寮教育強化プロジェクト

このプロジェクトの目的は、本学が第二の教室として設置している「教育寮」。これを最大有効活用することにより、「社会改革のエンジンとなり得るエリート人材を育成すること」を目的としています。本学らしい、精神的タフさを備えた学生。社会で活躍し、貢献する、魅力あふれる学生が育つ、そんな教育支援プログラムの構築を目指しています。 本学独自の新しい寮教育を再構築し、学生の実りある成長をこれまで以上に支援したいと考えています。

多読ラーニングプロジェクト

多読、という言葉を聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。多読とは、学習者が 自分のレベルに合った本を大量に読み、文章理解力を高める学習方法です。自分にあった本を楽しくスピーディーに読む事で、意味の分からなかった単語も類推することが可能となり、自然と語彙力が増えていきます。 このプロジェクトでは、世界初の多読センター設立も視野に入れながら、「国語力の低下」という社会問題解決と「海外に向けての日本語の素晴らしさの発信」という2つを大きな目標として据えています

ミツバチプロジェクト

ミツバチプロジェクト ミツバチ産業科学研究センターにおける実践的研究をベースにして、学内外の教育および 社会貢献を目指した活動を行います。 具体的には、センターにおける研究成果を発信し、養蜂産業の活性化に貢献します。 また、ミツバチやハチミツを活用した商品開発や販売ルートの開拓などによる体験学習、環境教育、食育などの活動を支援します。 さらに、人文・社会科学系の学生とも協力して、ミツバチやハチミツを活かした地域振興策やイベントを支援します。