【国際関係学部】チェコ/メトロポリタン大学プラハに留学中の3年次 大西 花怜さんを取材しました!

2024.04.23

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。

今回は、チェコ/メトロポリタン大学プラハに交換留学中の、国際関係学部3年次 大西 花怜さんに話を聞きました。

なぜ留学先にメトロポリタン大学プラハを選びましたか?

ここでは私の学びたいことが学べると確信したからです。私は当初ヨーロッパに留学することは考えていませんでした。カナダやオーストラリアなどの英語圏の国に、留学することを希望し、とても憧れていたのですが、興味のある学部がありませんでした。英語圏以外で視野を広げてみようと細かく調べたところ、メトロポリタン大学プラハには国際関係学部があり、取れる授業も興味のあるもので、そして自分の将来に結びつきそうな内容ばかりでした。また、チェコは様々な国の人が生活しており、「他者との共生」という面でも現地で何か吸収できるのではないかという希望から、メトロポリタン大学プラハを選びました。
キャンパスの写真
チェコの街並み(プラハ城からの景色)

留学期間(前半)のスケジュールを教えてください

2023年10月10日 プラハ到着
10月13日 オリエンテーション
10月16日 Winter semester開始
12月20日~2024年1月2日 Winter break
1月19日 Winter semester 終了
1月22日~2月25日 Exam period
※テストが終わった人から休み
2月26日 Summer semester開始
5月17日 Summer semester 終了
5月20日〜6月22日 Exam period
※テストが終わった人から休み
6月22日 帰国
プラハ到着の日
オリエンテーションの日に出会った韓国人の友達
winter break中にドイツのベルリンへ旅行に行きました

留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください。

Winter semesterでは、主に紛争解決にまつわる授業、国際関係学全般を扱う授業、アフリカ研究の授業を履修しました。私の大学には大講義がなく、どの授業も多くて30人ほどしか受講者がいません。その分、クラス内でのディスカッションが毎授業あります。具体的には、「新植民地主義はいまだに残っていると思うか?」「国際機関におけるグローバル・サウスの代表性をどのように高めるか?」「国連はルワンダ紛争から何を学んだのか?」など日本語でもディスカッションがすることも難しいようなテーマが設定され、最初は話せない状況に苦しんでいました。しかし、授業内容や事前課題のリーディング内容と照らし合わせながら学びを深めるうちにディスカッションで積極的に発言ができるようになりました。私のクラスメイトはみんな討論が好きで自分の意見を述べることがとても上手です。そのためディスカッションタイムでたまに学生同士で議論がヒートアップすることがあります。みんな、他の人の意見を聞いて自分の意見と違っていたら、「それは違うと思う、なぜならこうだから。」とはっきり発言し、先生にも授業中たくさん質問して、私はこう思いますと主張しています。
特に、私の中で一番興味深かった授業は「Introduction to Anglophone Africa」というアフリカ研究の授業です。毎週アフリカの現地レポートをしている動画を先生が用意していて、現地の雰囲気を掴めたり、現地の人ならではの取材に対する意見を聞くことができました。また、アフリカを東西南北に分けて、地域ごとに植民地や発展の流れが著しかった国に焦点を当てて細かく学ぶことができました。
「Introduction to Anglophone Africa」のプレゼン準備中

留学してから始めたこと(チャレンジしていること)はありますか?

何でもチャレンジすることです。自分がめんどくさいなぁとか緊張するから嫌だなぁと思わずに、やらないよりはやったほうがいいと常に考えるようになりました。例えば、たくさんの人と関われる学校イベントやプラハにある日本人コミュニティに参加したり、課題+自分のしたい勉強をすることを毎日必ずするようにしました。
特に学校で開催されたErasmus day(学内で行われている学生の国際交流イベント)は今でも印象に残っています。メトロポリタン大学プラハの学生で留学を目指している人に、京都産業大学と京都の魅力についてプレゼンをしました。日本に興味を持っている学生がプレゼンを聞いてくれて、今回その中から友達2人が京都産業大学に9月から留学することになりました!大学のSNSにも掲載していただきました。
行く前は不安で緊張して、行きたくないなぁという感情になってしまったけれどとにかく参加してみる、お話ししてみるという気持ちで行くと、同じ志を持っている人や実際に現地で働いている駐在の方に出会えて、たくさんお話を聞くことができました。また、規則正しい生活を継続し、忙しい・時間がないではなく、しっかり勉強時間を確保して毎日することを続けています。
初めて参加した日本人コミュニティ。チェコで出会えた素晴らしい人たち!
Erasmus dayに参加した時の写真

留学生活(前半)で心に残っているエピソードを教えてください。

初めて日本以外の国の人で、親しい友人ができたことです。母語が違う者同士だと、本当に思っていることは伝えにくかったり、伝えても伝わらないことは当たり前に起こると思います。たった4ヶ月だったのですがその友人とは趣味や好みが合ったことも理由ですぐに仲良くなることができました。言語は違うけれど、言いたいことも言えるぐらいで、自分の素で接することができる関係の友達ができたことは私にとって大きな経験でした。また再会できる日が楽しみです。
友人とカフェへ
プラハで一番美しい夕日スポットに行きました。とても綺麗でした

留学生活(後半)の目標を教えてください

留学生活前半の失敗や良かった経験も含めて、勉強面では自分の将来に少しでも近づくことができるように研究を深めていくことです。元々アフリカで苦しんでいる人を助けたいという思いから国際関係学部に入り、京都産業大学で学んできました。留学では、かつてアフリカを植民地としていたヨーロッパでまた違った視点からアフリカについて学ぶことができる!ということにもワクワクしていました。Winter semesterのアフリカ研究の授業を経て、もっとアフリカのことについて研究したいという目標ができ、留学生活後半の授業では、アフリカ経済論やアフリカのことに触れながら学べる発展・開発論を履修しました。Winter semesterよりも事前課題に時間をかけ、読んでいて詰まったところは自分で調べたり、課題から浮かんできた質問を個人的に用意して授業に参加するようにしています。
勉強以外の面ではこの貴重な時間を悔いのないように有意義に過ごしたいです。私はチェコでたくさんの友達を作ってたくさん遊んでいます。次の日、朝起きた時に余韻を感じるほど友達との時間は充実しています。人間関係以外でも、経験値を上げるために自分から積極的に行動して、まだまだここでしかできないことをたくさんしたいです。単に英語が話せるだけでなく、考え方において国際的な人間になれるよう努力したいです。
Summer semesterで一番好きなアフリカ経済の授業

これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!

朝からお酒を飲んでいる人、暑いのに日向の芝生で寝っ転がって寝ている人、絶対時間通りに来ないバスやトラム(路面電車)、窓から聞こえてくる声が日本語ではないこと。些細なことから時々ふと、気づかされるものがあります。日本で生活していた時の私は、周りを気にしたり、自分に対して時間を使うことはなかったり、人間関係も決して広くはありませんでした。しかし、ここでの生活を通して自分の漠然とした将来を考え直すことや、自分らしくあって良いのだと教わることができました。
英語力を伸ばすだけではなく、巡り合わせを大切にしながらたくさんの人と出会って、たくさん苦しんで、価値観が360度変わる経験をぜひ!!そして最後、帰国して美味しい日本のお米を食べましょう!共に頑張りましょう。
大好きなグループ!
study roomにいつもいるベアちゃん
初の試みであった1人旅
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